スカイネット株式会社 匠本舗様 インタビュー

15年連続受賞の評価を
武器に挑戦し続ける

匠本舗 和田専務
スカイネット株式会社 匠本舗 和田専務

厳選おせちやカニなどの通販で、業界トップクラスの実績を誇る「匠本舗」。2007年の創業から18年、着実に事業を拡大してきた企業です。創業当初はインターネット販売に関して懐疑的でしたが、わずか3年後にはEストアーが主催するネットショップ大賞で「冬グルメ・ドリンク部門 総合1位」を受賞。以降15年連続で様々な賞を受賞し続けています。創業当初から変わらぬ品質へのこだわりと、時代に合わせた柔軟な戦略で成長を続ける匠本舗の専務取締役・和田陽介様にお話を伺いました。

兄弟が二人三脚で築いた
信頼のブランド

ネットショップ大賞受賞式

これからはネットの時代創業当初の様子

和田専務:匠本舗は、2007年の創業から今年で18年目を迎えました。創業者は僕の兄で、現在の社長でもあります。僕は当時、システムエンジニアとして、ある銀行で働いていたんですが、同時に兄の事業の仕組み面をサポートしていました。兄の事業が拡大してきたことで人手が足りなくなり、事業を一緒にやろうと兄に声をかけてもらったんです。「これからはネットの時代や」と考えて働いていた銀行を退職して、兄と一緒に本格的な通販事業をスタートさせました。

「カニ本舗」と「匠本舗」ブランド戦略の変遷

和田専務:ブランド構成は、「カニ本舗」「匠本舗」の2つを使い分けています。最初は新聞やラジオで売る時に「カニ本舗」ブランドで出していました。でも自社サイトを作る時に、カニ以外も売らないといけないと思い、「匠本舗」ブランドに切り替えたんです。

今もテレビCMや広告では使い分けていて、カニ商品のときは「カニ本舗」、おせちなど商品全般では「匠本舗」として出しています。ただ、実際の広告では「京都の老舗料亭監修」のように監修者を前面に出すことが多いんです。だから、あまり「匠本舗」のブランド名自体は表に出てこないんですよね。

怪しいカニ通販からの脱却「カニ通販」への世間のイメージ

和田専務:創業初期、特にカニ通販は怪しいと見られがちでした。北海道のブローカーが詐欺的に送りつける、塩辛いだけの粗悪品が届く……そんなイメージが世の中に浸透していたんです。そこで、商品の良さを追求することはもちろん、「この店は信用できる」と思ってもらえる工夫を徹底しました。

サイトの最上部に自分の顔を出す、親近感を持ってもらえるよう子どもやペットと一緒に写った写真を使う、商品の安全性をアピールするため家族でカニを囲む食事シーンを掲載するなど、様々な工夫を行いました。

そうした信頼性を向上するための取り組みを続ける中で、Eストアー主催のネットショップ大賞を受賞しました。この受賞メダルをサイトに掲げられたのは本当に大きかった。
第三者の評価が一目で伝わり、「怪しくない店だ」と瞬時に判断してもらえるので、心底ありがたかったです。

※ネットショップ大賞とは、Eストアーが運営するECサイト構築プラットフォーム「Eストアーショップサーブ」を利用する店舗の中から、各ジャンルごとに売上・注文件数で1位となった店舗を表彰するアワード。

お客様に届けたいのは
安心感とリアリティ

匠本舗 チラシ

「No.1」よりも確実な信頼を売るために重要なポイント

和田専務:売るためには「一言で伝わる肩書き(キャッチコピー)」が不可欠です。新聞の小枠でも、一目で「すごい」と思わせる言葉がないと刺さらない。

たとえば、「有名料理人監修」「京都の老舗料亭監修」「〇〇勲章受章の料理人監修」「名門△△流派の系譜を継ぐ料理人」といったビッグワードがあると、明らかに反応が変わります。逆に、安くて良いものでも肩書きがないと売れないんです。

当社も「おせち通販No.1」とか「カニ通販No.1」みたいな、分かりやすい称号が本当は欲しいんですよ。でも1位って、第三者機関が正確に認定するのって難しいじゃないですか。
だから、ジャンルとか規模を問わずに実績が正当に評価されるネットショップ大賞の受賞歴は、堂々とアピールでき、新規のお客様から見たときの第一印象で、大きな信用につながるなと思うんです。

「ネットで誰が買うねん?」
から始まった15年連続受賞

ネットショップ大賞15年連続受賞

半信半疑から確信へ事業への不安を払拭した初受賞の喜び

和田専務:最初に賞をいただいたのは15年前で、インターネット販売を始めて3年目の頃でした。当時はまだ「ネットで誰が買うねん?」という感覚で、正直、インターネット販売が本当に事業として成り立つのか半信半疑でした。そんな状況の中で、初めてネットショップ大賞の賞をいただけたので、本当に嬉しかったのを覚えています。

賞をもらうことでお客様に「当社はこういう評価をいただいています」とアピールできますし、信頼の証にもなります。業界や取引先から見ても「この店舗は優秀で信頼できるんだな」と伝わります。

当時はほとんど1人で運営していたので、個人的にめちゃくちゃ嬉しかったですね。

正解のないクリエイティブの世界チーム体制での受賞の意味

和田専務:今はチーム体制になっていて、一緒にやっているメンバーと賞を取れたときはみんなで喜んでいます。社内でも毎年「今年も取れたぞ!」と盛り上がりますし、みんなにLINEで報告して共有しています。

特にクリエイティブ職って正解がないじゃないですか。今でも、テレビや新聞、ネット、カタログなどの制作物を僕がチェックしていると、「これがいい」「いや、こっちの方が映える」みたいにデザイナーと感性がぶつかって意見が分かれることもあります。「なんでこうしなきゃいけないんですか?」って言われてしまうことも。僕も「こうした方が売れると思う」って言うんですけど、それって根拠があるようで、実はないんですよね。

「これで本当に合ってるのかな」と不安を感じながら、みんな制作していると思うんです。だからこそ、「ネットショップ大賞を受賞した」という事実は、自分たちのやってきた方向性が間違ってなかったという証拠になる。

僕も胸を張って「これで良かったんだ」と言えるし、作ってくれているメンバーも「自分たちの感性は間違ってなかった」と自信を持てます。それがすごく嬉しいですね。

受賞は第三者からの証明ネットショップ大賞15年連続受賞の価値

和田専務:ネットショップ大賞を受賞した事実は1つのエビデンスなんですよ。「このお店が評価されている」「これだけの実績がある」という、第三者からの証明になっているので、ありがたい取り組みだと思っています。

ホームページでも、一番上の目立つところに受賞実績を載せてますし、多くの媒体で「ネットショップ大賞受賞」と書かせていただいてます。

ネットショップ大賞受賞店の
プレッシャーと反響

見られているからこそ気を抜けない業界からの注目と責任感

和田専務:ネットショップ大賞を受賞し続けていることで、業界やデザイナーの方たちから注目されているという意識があります。だからこそ、気を引き締める部分もありますね。当社の手法を参考にされる方もいるかもしれないので、気を抜けない、しっかりやらないといけないという思いがあります。一方で、挑戦には慎重になる怖さもあり、「大失敗したらどうしよう」というプレッシャーも正直大きいです。

取引先や知り合いからも「実績のある会社なんですね」と言われることが多いです。ネットショップ大賞のトロフィーを掲げた写真のインパクトが強くて、目に留まるようですね。

お客様との最初の接点はWebサイトなので、受賞歴を大きく掲載しており、そこでまず注目いただき、評価されていると感じています。
同梱物のチラシでも「ネットショップ大賞受賞」の表記があるので、商品が届いた後に「ああ、ちゃんとした会社なんだな」と改めて安心していただけていると思っています。

Eストアーショップサーブを
選んだ理由

Eストアーショップサーブを長年使い続けている理由を教えてください

和田専務:Eストアーさんのシステムは本当に使いやすい。時代の流れに合わせてどんどん進化してくれているのはありがたいです。途中、いろんな会社から案内もあって、別のカートに乗り換えてみようかなと考えたことも正直ありました。でも、最終的に一番安心できたのはEストアーさんでした。

現在、当社はカタログを見ながらスマホでかんたんに注文受付できる受注システムを構築していて、入口や購入フローは社内制作しています。
一方で、会員登録・ポイント管理・決済などの通販バックヤードの部分はEストアーショップサーブの機能を利用させていただいています
この機能に限ってですが、最初は「全部自前でやろうか」という発想もあったのですが、15年連続でネットショップ大賞をいただいていることもあり、Eストアーショップサーブ関連の注文数を減らしたくない、Eストアーさんとのご縁を大切にしたいと判断しました。
結果通常の販売サイトとポイント情報を共有することができ、そうしてよかったです。

具体的にはどのような点が評価できますか?

和田専務:僕自身も前職はエンジニアだったので、Eストアーさんのエンジニア出身らしいシステム屋さん的な考え方にすごく共感できます。Eストアーさんは「どう儲けるか」ではなく、「どうすれば便利で、有益な仕組みを作れるか」に焦点を当てているんですよね。
それが根っこにあるから、営業スタイルもすごくフラットなんです。慣れ慣れしくもしないし、下心もない。売りたいから話すというよりも、より良い仕組みを作りたいから話す。そういうエンジニア出身らしい誠実な接し方が、当社にとって非常に有難く「共にやっていきたい。成長していきたい」と思わせてくれます。

今後の関係性についてはいかがですか?

和田専務:Eストアーさんに対しては「ここは絶対にやめたくない」「これだけは続けたい」という気持ちが強いです。本当にありがたいです。

ネットショップ大賞の表彰式の雰囲気はいかがですか?

和田専務:単に売上を競うだけじゃなくて、日頃の頑張りを認めてもらえる場でもあるんです。
Eストアーさんは本当に店舗を大切にしてくれる会社だなと感じています。すごく丁寧にもてなしてくれて、「店舗ファースト」の姿勢が根底にあるんですよね。私たちのような店舗が主役で、運営会社はそれをサポートする立場だという考え方が一貫している。
すごくありがたい取り組みだと思っています。

左からEストアー高部、スカイネット株式会社 和田専務
左からEストアー高部、スカイネット株式会社 和田専務
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