株式会社Dolls MAYLA様
インタビュー
「夢を届ける」ために磨く人間性と感性
MAYLAがオフィスと商品に込めた、
体温が宿る物語
独自のファンタジー世界を形にするブランド「MAYLA(マイラ)」を展開する株式会社Dolls。扉を開けると広がる「鏡の森」や、学校をテーマにした「ひかりの教室」など、オフィスそのものが一つの物語を構成しています。
2007年の創業から一貫して「体温が 2℃度上がる」体験を追求してきた同社は、Eストアーが主催するネットショップ大賞において、2024年のレディースバッグ・小物ブランド雑貨部門 1 位を受賞。
今回は、物語の設計からSNSを通じたファンとの交流まで、ブランドの体温を伝え続けるRIRICA様にお話を伺いました。
美しい商品に隠された、作り手の「誠実さ」と「リスペクト」の物語を紐解きます。
- 「世界観」こそが最強の戦略。
トレンドを追わないモノづくりの本質 - 徹底した「作品リスペクト」が生む、
唯一無二のコラボレーション - 誠実さと人間性を磨く。
「仲間」が紡ぐ組織の力 - ネットショップ大賞の受賞がもたらす
「信頼」と、新たな期待 - Eストアーショップサーブへの想い。
進化するECシステムへの期待 - 世界へ広がる「幸せの連鎖」。
MAYLAが描くこれからの挑戦
「世界観」こそが最強の戦略。
トレンドを追わないモノづくりの本質
物語から始まるデザイン設計
4年連続の部門 1 位、本当におめでとうございます。入り口から圧倒されるオフィスですが、この「場」そのものがMAYLAのブランド体験の始まりのように感じます
RIRICA様:ありがとうございます。2年前にリニューアルしたこのオフィスは、『学校』をテーマにしています。私たちは流行を追いかけるのではなく、まず『世界観作り』、つまり物語の設計から入ります。デザイン、文章、写真のすべてをただの商品紹介としてではなく、一つのグラフィック作品として作成し、一貫したブランド体験を設計することを軸にしています。『お客様に夢を届ける』という仕事だからこそ、自分たちが真っ先に夢を見られる環境でありたい。そんな想いが、このオフィスには込められています。
「体温が2℃あがる」をデジタルで具現化する
RIRICA様:私たちのブランドコンセプトは『体温が2℃あがる』ようなときめきです。これをECサイト上で体現するために、ページ構成には非常にこだわっています。ページの一番上には世界観を象徴するメインビジュアルを、その直後には商品の背景にあるストーリーを配置しています。お客様がページを開いた瞬間に物語の中に入り込み、没入できるような動線作り。これがMAYLAの選ばれる理由だと自負しています。
徹底した「作品リスペクト」が生む、
唯一無二のコラボレーション
キャラクターを「概念」として落とし込む
MAYLAといえば、有名作品とのコラボレーションでも高い評価を得ていますが、ファンを納得させる秘訣は何でしょうか
RIRICA様:私たちが何より大切にしているのは、作品へのリスペクトです。
キャラクターを“使う”のではなく、その衣装や物語に込められた概念を受け取り、MAYLAの解釈で世界観へ昇華させる。
ファンの方々は、その想いがきちんと届いているかを、とても大切にされています。
だからこそ、解釈だけは絶対に間違えない。その積み重ねが、MAYLAの世界観を形づくっているのだと思います。
社員全員がクリエイターであり、ブランドの顔
RIRICA様:少数精鋭のチームですが、全員が『ファッションを作る会社』であると同時に『夢を届ける立場』であることを理解しています。デザイナーやSNSクリエイターが個人のアカウントで制作風景を発信することもありますが、それは『私たちがブランドを届けています』という体温を伝えるためです。顔が見えることで、デジタル上でもお客様との信頼関係が深まっていくのを感じます。
誠実さと人間性を磨く。
「仲間」が紡ぐ組織の力
技術の前に「人間としての基本」を磨く
これほど一貫した世界観を少人数で維持できるのは、組織作りに秘密があるのでしょうか
RIRICA様:私たちは『誠実さ』と『思いやり』を何よりも大切にしています。技術的な成長も大事ですが、相手の立場に立って考えるという『人間としての基本』を磨くことが、結果として商品に宿る温もりに繋がると考えています。採用の際も、スキル以上にこの人間性を重視しています。
コミュニケーションを活性化させる「おやつタイム」と「秘密話の部屋」
RIRICA様:社内では、日常的に活発なコミュニケーションが生まれています。ランチを一緒に過ごすこともありますが、毎日16時には全員で輪になり間食をいただく『おやつタイム』も設けています。
また、あえて照明を落とした『秘密話の部屋』では、普段は言葉にしづらい本音を引き出すための対話を行い、赤い絨毯が敷かれた『赤の間』では、映画を観ながら感性を磨く時間を大切にしています。
ギスギスした環境から、良いものは生まれません。仕事だけでなく人としても信頼し合える関係性があること。それが、私たちのものづくりの土台であり、強みだと考えています。
ネットショップ大賞の受賞がもたらす
「信頼」と、新たな期待
4年連続受賞は「到達点ではなく、次のステージへの節目」
ネットショップ大賞の4年連続受賞。これほど長く評価され続けることの重みをどう捉えていますか
RIRICA様:このような名誉ある賞をいただき、心より感謝しています。チーム一同にとって、これまでの判断やお客様との向き合い方が客観的に評価されたことは、非常に大きな後押しになります。ただ、私たちはこれを到達点だとは思っていません。『また次も頑張ろう』と背筋を正すための、大切な節目として受け止めています。
新規のお客様の「不安」を「安心」へ変える力
RIRICA様:受賞実績は、サイトやSNSを通じて積極的に発信しています。初めてMAYLAを知るお客様にとって、どのブランドから購入するかは簡単な選択ではありません。
だからこそ『ネットショップ大賞受賞』という第三者評価があることで、『ここなら信頼できる』と、一歩踏み出すきっかけになると感じています。
特に高単価な商品を扱う私たちにとって、評価の重みは売上そのもの以上に大きい。お客様の不安と真摯に向き合ってきた結果が、こうした形で表れているのだと思っています。
Eストアーショップサーブへの想い。
進化するECシステムへの期待
AI提案と機能拡張が拓く、新しいマーケティングの形
Eストアーショップサーブを長年ご利用いただいていますが、現状のサポートや機能についてはいかがでしょうか
RIRICA様:現在の機能だけでも、少数精鋭でブランド運営を行う私たちにとって、十分に実務を支えてもらっています。そのうえで、今後もしAIを活用した提案や分析機能が実装されれば、マーケティングの意思決定をさらに加速できると感じており、期待を伝えています。
SNSとのシームレスな連携とグローバル対応への要望
さらにこうなってほしい、という要望があればぜひ教えてください
RIRICA様:SNSとの連携機能をより強化してほしいですね。TikTokやInstagramといったプラットフォームと、Eストアーショップサーブの中のシステムがより幅広く、シームレスに連動できるようになると、私たちの『物語を届ける』スピードはさらに上がります。また、売上の3割が海外のお客様なので、越境ECにおける利便性向上も重要なポイントです。言語対応だけでなく、決済や配送のハードルをいかに下げていくか。グローバルブランドを目指す私たちにとって、システム側の進化は不可欠です。
世界へ広がる「幸せの連鎖」。
MAYLAが描くこれからの挑戦
新ブランドの設立とオフラインへの進出
最後に、今後のビジョンと挑戦についてお聞かせください
RIRICA様:まもなく、完全オリジナルのお洋服をメインとした新ブランドを本格始動させます。これまでは靴やアクセサリーが中心でしたが、スカートやブラウスなど、全身でMAYLAの世界を纏っていただけるようになります。また、ラフォーレ原宿店を拠点としたオフラインの展開や、海外SNS(小紅書/REDなど)でのプロモーションも強化し、国内・海外を問わず、より深くお客様と繋がっていきたいと考えています。
これからECに挑む人々へのメッセージ
RIRICA様:偉そうなことを言える立場ではございませんが、大切なのは『なぜこのショップをやるのか』を言語化することだと思います。私たちの場合は『ブランドの世界観』という軸がありました。軸が定まれば、SNSの発信もサイトのデザインも、自然と一本の線になります。その一貫性こそがお客様に伝わり、ファン作りに繋がるのだと信じています。